ある時代の流れの中に存在した、ひとつの研究施設を軸にしたキャラ紹介と物語。「戻る」はブラウザBackかパン屑リスト使用推奨です
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うぅ、何だかだいぶ間が空いちゃった気がするわね。
気のせいじゃないって?…確かに一ヶ月居なかったのね、あたし。
あっ、そういえば今週からプロフ絵がお目見えみたいよ。
センを描いていただいて、あたしからもお礼を言うわ。
ありがとねっ!
…あたしのことも誰か描いてくれないかしら?
今回もちょっとブランクがあるので、お題に行っておくわね。
お題は「08 もしも学園物(orRPG)だったら」第二章(ぇ。
いつもと同じく、この指令は『番外編用12のお題~もしも編~』
「ing+be...」さま(http://xy765.web.fc2.com/)からお借りしてるわ。
間が空いてる上にこの間から続いてるから、あんまり親切じゃないのよね…。
ブログの方を更新して載っけておこうかしらね?
**********
時を告げる鐘の音が鳴り響く。
それを聞くとはなしに聞きながら、センは窓から外を眺めていた。
ちょうど向こう側に、先程正面の階段から見上げた聖堂の外壁が見える。
「……中に上手く入れたのはいいんだが…」
センの口から思わずボソリと呟きが零れた。
身に纏っているあまり飾り気の無い白い服を見下ろす。
多少作りや装飾の差はあれど、これはあの司祭が着ていたものと同じだ。
…とどのつまりは修道服と呼ばれる、修道士や司祭たちが纏うゆったりとした服だった。
「…何でこうなったんだ……」
自分は間違えて神に仕えたいとか言っただろうかと、あの司祭とかわした会話を思い返す。
だが、少し考えてみても思い当たらなかったので、すぐに諦めて再び目を窓の外の風景に戻した。
それとなく探った様子ではやはりこの聖堂には、ほんの一握りの人間しか入れないという隠し部屋があるようだ。
おそらく目的のものもそこにあるのだろう。
しかし隠し部屋があるという噂はあっても、それが一体聖堂のどの辺にあるのか入れるのはどういう人間なのか、そもそも何故そんなものがあるのかといったような詳しい情報は皆無だった。
「あのくそ司祭は確実に知っていそうだがな……」
自然と眉間にしわが寄る。
まだ用心棒になりたいと告げてから一日と経っていないが、アルノーという司祭が見た目以上に食えない人物なのはこの数時間でも十分すぎるほど思い知らされていた。
「私に何かお聞きになりたいことが?」
自分の呟きと間髪おかず後ろから涼しい声が聞こえてきて、センはそちらを見もせずにため息をつく。
「この神殿の人間には、部屋に入る前に声をかけるとかそういう習慣はないのか……?」
「それは普通にありますが、戦い慣れていらっしゃるあなたなら気配とかそういうもので気づくかと思いまして」
思わず呻けばさらりと返され、さらにセンの眉根が寄った。
暗に喧嘩売ってないかとさえ思えたが、それくらいで腹を立てるのもむしろ逆に心が狭いように感じて聞かなかったことにする。
センは窓際から離れ、司祭に向き直った。
やはりと言おうか司祭が浮かべていた楽しそうな笑みに頭を抱えたくなる。
ほんの数時間経ったぐらいで、自分がこの司祭の暇つぶしになっているようなそんな気がしてしまうのは何故だろうか。
「……それで何か用か」
センがそう切り出せば、ようやく司祭も気づいたようにぽんと手を一つ打った。
勧めもしなかった椅子にいそいそと腰を下ろして、もう片方の椅子に座れとばかりに笑顔で促してくる。
その視線を黙殺して、センは質素なベッドの方へ腰掛けた。
すかさず司祭の反応が返る。
「椅子に座らないのはお行儀がよくないですよ?それに話をするときは相手の顔を見て話すものではありませんかね。この距離ですと声を潜めた会話も出来ませんし」
つと扉のない開放的な部屋の入り口の方を見られ、センもつられてそちらへ目をやった。
折りしもちょうど部屋の前を通った修道士らしい青年が、司祭の姿を認めて頭を下げる。
「……………」
思わずしばし硬直していたらしい。
忍び笑いが聞こえてきてはっと我に返り、センは憮然とした顔を司祭の方へ戻した。
「…お前と内密な話などするつもりはないから、いい」
「そうですか。では、その予定で本題に入りましょうか」
笑っていたのは嘘のように一転して神妙な顔になり、司祭が手に持っていた本を卓の上に置く。
黒い表紙のそれは、おそらくかなり重量があるのだろうと思えるほどに分厚かった。
ちらとそれを窺って、センは先程とは別の理由で顔をしかめる。
聖堂と黒い本、そして司祭とくればそれが何の本なのかは中を見なくても分かった。
「……何のつもりだ?俺に懺悔でもしろと?」
まさか目的がバレたわけではないだろうとは思ったが、やや警戒して腰を上げる。
それを本を間近で見たいためだとでも思ったのか、司祭の方が逆に本を差し出してきた。
「あなたが懺悔をしたいのであれば、私は別に構いませんよ」
おそらく冗談だろうがやぶ蛇になりそうだったので、話を変える意味も含めてその本を奪い取る。
想像した通り、本の表紙には金字で「Holy Scripture」と記されていた。
**********
何かまた続いちゃってるんだけど…?
…と、今日はこの辺で時間切れみたいね。
まったく、いつも夏休みの宿題みたいなことしてるからこうなるのよ。
気のせいじゃないって?…確かに一ヶ月居なかったのね、あたし。
あっ、そういえば今週からプロフ絵がお目見えみたいよ。
センを描いていただいて、あたしからもお礼を言うわ。
ありがとねっ!
…あたしのことも誰か描いてくれないかしら?
今回もちょっとブランクがあるので、お題に行っておくわね。
お題は「08 もしも学園物(orRPG)だったら」第二章(ぇ。
いつもと同じく、この指令は『番外編用12のお題~もしも編~』
「ing+be...」さま(http://xy765.web.fc2.com/)からお借りしてるわ。
間が空いてる上にこの間から続いてるから、あんまり親切じゃないのよね…。
ブログの方を更新して載っけておこうかしらね?
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時を告げる鐘の音が鳴り響く。
それを聞くとはなしに聞きながら、センは窓から外を眺めていた。
ちょうど向こう側に、先程正面の階段から見上げた聖堂の外壁が見える。
「……中に上手く入れたのはいいんだが…」
センの口から思わずボソリと呟きが零れた。
身に纏っているあまり飾り気の無い白い服を見下ろす。
多少作りや装飾の差はあれど、これはあの司祭が着ていたものと同じだ。
…とどのつまりは修道服と呼ばれる、修道士や司祭たちが纏うゆったりとした服だった。
「…何でこうなったんだ……」
自分は間違えて神に仕えたいとか言っただろうかと、あの司祭とかわした会話を思い返す。
だが、少し考えてみても思い当たらなかったので、すぐに諦めて再び目を窓の外の風景に戻した。
それとなく探った様子ではやはりこの聖堂には、ほんの一握りの人間しか入れないという隠し部屋があるようだ。
おそらく目的のものもそこにあるのだろう。
しかし隠し部屋があるという噂はあっても、それが一体聖堂のどの辺にあるのか入れるのはどういう人間なのか、そもそも何故そんなものがあるのかといったような詳しい情報は皆無だった。
「あのくそ司祭は確実に知っていそうだがな……」
自然と眉間にしわが寄る。
まだ用心棒になりたいと告げてから一日と経っていないが、アルノーという司祭が見た目以上に食えない人物なのはこの数時間でも十分すぎるほど思い知らされていた。
「私に何かお聞きになりたいことが?」
自分の呟きと間髪おかず後ろから涼しい声が聞こえてきて、センはそちらを見もせずにため息をつく。
「この神殿の人間には、部屋に入る前に声をかけるとかそういう習慣はないのか……?」
「それは普通にありますが、戦い慣れていらっしゃるあなたなら気配とかそういうもので気づくかと思いまして」
思わず呻けばさらりと返され、さらにセンの眉根が寄った。
暗に喧嘩売ってないかとさえ思えたが、それくらいで腹を立てるのもむしろ逆に心が狭いように感じて聞かなかったことにする。
センは窓際から離れ、司祭に向き直った。
やはりと言おうか司祭が浮かべていた楽しそうな笑みに頭を抱えたくなる。
ほんの数時間経ったぐらいで、自分がこの司祭の暇つぶしになっているようなそんな気がしてしまうのは何故だろうか。
「……それで何か用か」
センがそう切り出せば、ようやく司祭も気づいたようにぽんと手を一つ打った。
勧めもしなかった椅子にいそいそと腰を下ろして、もう片方の椅子に座れとばかりに笑顔で促してくる。
その視線を黙殺して、センは質素なベッドの方へ腰掛けた。
すかさず司祭の反応が返る。
「椅子に座らないのはお行儀がよくないですよ?それに話をするときは相手の顔を見て話すものではありませんかね。この距離ですと声を潜めた会話も出来ませんし」
つと扉のない開放的な部屋の入り口の方を見られ、センもつられてそちらへ目をやった。
折りしもちょうど部屋の前を通った修道士らしい青年が、司祭の姿を認めて頭を下げる。
「……………」
思わずしばし硬直していたらしい。
忍び笑いが聞こえてきてはっと我に返り、センは憮然とした顔を司祭の方へ戻した。
「…お前と内密な話などするつもりはないから、いい」
「そうですか。では、その予定で本題に入りましょうか」
笑っていたのは嘘のように一転して神妙な顔になり、司祭が手に持っていた本を卓の上に置く。
黒い表紙のそれは、おそらくかなり重量があるのだろうと思えるほどに分厚かった。
ちらとそれを窺って、センは先程とは別の理由で顔をしかめる。
聖堂と黒い本、そして司祭とくればそれが何の本なのかは中を見なくても分かった。
「……何のつもりだ?俺に懺悔でもしろと?」
まさか目的がバレたわけではないだろうとは思ったが、やや警戒して腰を上げる。
それを本を間近で見たいためだとでも思ったのか、司祭の方が逆に本を差し出してきた。
「あなたが懺悔をしたいのであれば、私は別に構いませんよ」
おそらく冗談だろうがやぶ蛇になりそうだったので、話を変える意味も含めてその本を奪い取る。
想像した通り、本の表紙には金字で「Holy Scripture」と記されていた。
**********
何かまた続いちゃってるんだけど…?
…と、今日はこの辺で時間切れみたいね。
まったく、いつも夏休みの宿題みたいなことしてるからこうなるのよ。
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